クラブミュージック講座 section_05
・ダブ(dub)
元々クラブシーンから現れたのではない音楽です。
ヒーリングミュージックの要素が強く、
空間系エフェクトを強くかけたまろやかな音楽の事を指し、
ビートの有無は関係無く歌物も無い訳ではありません。
むしろ特定のジャンルと言うよりは、
もっと大きな括り方をしている言葉です。
アンビエントやチルアウト、エピックトランス、ダッチトランス、ダブトランス、
果てはディープハウス等も「ダブ系」という呼ばれ方で括られます。
またリミックス曲などで「dub mix」という表記が結構見られますが、
これもこのダブの意味で使われていて
空間エフェクトが強い曲調になっています。
ただ、マニアックな内容である事を指すニュアンスで使われる事もあり、
猛烈にループが長くてメチャクチャダルい曲だったり、
かなり不安定なコードのパッド(空間エフェクト入り)が入っているという曲
と云う事もあります。
・チルアウト(chill out)
名前の通り盛り上がったクラブを鎮めるための音楽の事です。
トランスの項目で上げた「エクスタシー」の方の恍惚感を起こさせる訳ですね。
こういう使い方をされる物なら何でもチルアウトと呼び、
このsection:05のジャンルは全てこの範疇ですし、
エピックトランス、ダッチトランス、ダブトランス、ディープハウス等、
この手の雰囲気を持った曲はみんな入れる事ができます。
基本的にはビートレスな方がそれっぽいと思うのですが、
クラブで朝方にかかる鎮静目的曲なら全部これの様です。
オルタネィティブロックでさえ、こう使われる事もある様ですし。
・アンビエント(ambient)
元々はブライアン・イーノ氏という人が提唱した前衛音楽の事です。
既存の音楽理論に当てはまらない、
いつまでも終わらない様なもやもや〜っとした
名前の通り鳴らしている空間さえも楽器として聞き手を包み込む様な
環境音楽という呼び方もされる曲の事を言います。
いつしかそのもやもや〜っとした面があれば
アンビエントと呼ばれてしまう様になっていますが、
本来は基本的にビートレスかほとんどビート無し、
もしくはかなり気だるいビートしか入っていない、
全体的には不安定なコードと安定したコードを行ったり来たりして
独特のリラックスした様なしてない様な感じがある物です。
ブライアン・イーノ氏は実験音楽作家なので、
(またミニマル手法の名士でもあり、クラブミュージックを聞いていると
いろんな所に顔が出てくる人です、この人。
しかも驚くなかれ、Windows95の起動音の作曲者でもあります。
嘘だと思うなら起動音のWAVファイルのプロパティでも開いて
著作権表示を見てみましょう。まあこんな不思議な曲を作ってしまう人なのです。)
一般的にはもう訳の分からない音楽(?)も多数創出しているので、
彼が始祖な事を強調するなら、
そういう物もアンビエントと呼べるかと思います。
・アンビエントテクノ(ambient techno)
若干テクノの要素が入り込んだアンビエントなのでアンビエントテクノです。
テクノ的な無機質なビートをちりばめたアンビエントを限定的にこう呼びます。
逆に単純に言ったアンビエントにはビートの入っていない物を
限定的に指す使用方法もあります。
・スピリチュアル(spiritual)
精神的、霊的という意味の言葉ですが、
全体的に「言葉には言い表しにくい奇妙な一種破綻した様な内容」を持つ曲を
こう呼ぶ事があり、前衛音楽の一種とも言えます。
「スピリチュアルな」という形容表現でも使われます。
聞いていて深くはまり込んでいく様な物もあれば、
なんだか一般的には理解し難い物もありますが、
あまりハッキリしたジャンルとしては確立しておらず、
形容表現の方が出番がたくさんあります。
・ニューエイジ(new age)
一言で言えば宗次郎さんや喜多郎さんに代表される
主に自然を軟らかな形で表現した音楽の事です。
section:05の中では比較的メジャーな部類に入るジャンルで、
癒し系ブームからかCD屋にもこのコーナーが存在する店もよくあります。
ジャンルでなくても2人のコーナーは一定規模以上の店で必ずあるはずですし、
BGMにも向いているので耳にした事が無い人はあまり居ないはず。
上記の2人の曲では例を聞いたことがありませんが、
このジャンルをチルアウト目的でクラブシーンに使う例もある様です。
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