クラブミュージック講座 section_01
・ダンスミュージック(dance music)
ダンスミュージックと言っても非常に幅がありますが、
ここでは当然タンゴなどの社交ダンス等の物は省いた
ディスコ・クラブ系に限ったダンスミュージックの話です。
1970年代にディスコというものが確立され、
ダンスミュージックの歴史はこの辺りから始まる訳ですが、
当時のサウンドは当然生楽器が主流。
つまりダンスミュージックの出所はテクノとはイコールではありません。
そもそもテクノの出所はむしろポップスやインスト物、
しかも一種の実験音楽にあったのですから、
電子楽器が伸びてきた80年代に
踊れる音楽の中にこれらのテイストが混じり、
そこから現在のダンスミュージックやテクノのスタイルのルーツが
産声をあげたというのが本当の歴史解釈だと言えます。
こうして常に様々に変化してきたダンスミュージックというものは
その年代年代の流行で全く曲調が違うので、
これはジャンル名とは言い難い物があります。
70's、80'sといった年代や流行していた地域等を添えて使う言葉ですね。
いろいろなその時代のダンスミュージックを聞いていると、
それぞれ影響しあったり徐々に変化して行く様がおもしろく、
昔の音ネタがこっそり今の曲に入っていたりする事もあったりして、
びっくりする様な事を発見する事も多々あります。
Dancemaniaには70'sや80'sのリミックスもたくさん入っていますし、
話のネタと勉強のためにこの時代の曲を聞くのは肥やしになるでしょう。
まだの方は一度お試しください。
・レイヴ(rave)
レイヴというのは元々
「大規模なダンスパーティ(ディスコやクラブの意味で)」の事で、
音楽ジャンル名ではありません。
今はあまりこういう物をレイヴとは呼ばないのですが、
レイヴがレイヴと呼ばれていた時期に流行していた音楽が
いつしか一人歩きしてこの名前で呼ばれる様になったのです。
beatmaniaが変な所でこの名前を使うので混乱する所ですが、
4行前の解釈を採用するならば
ジュリアナ音楽や少し前のユーロビート等
80年代後半〜90年代前半のダンスミュージックが
レイヴと呼ばれるジャンルの曲になります。
そのテイストを蹈襲して発展したちょっとそんな感じにとんがった曲も
解釈に困ってこう呼ばれてしまう事もあり、
これがbeatmaniaで言う所の「NAOKIレイヴ」や「RAMレイヴ」に当たる訳です。
実際には「e-motion」が元々の解釈のレイヴっぽい曲になります。
・ハイパーテクノ(hyper techno)
パラパラブームや上記の80年代後半〜90年代前半のレイヴの躍進の果てに
2001年から現れた回帰ジャンル。
非常に大仰な名前が付いていますが、
ジュリアナ音楽の事を指しています。
最新の音源で作り直された物もあるので
全く当時と同じ音でないものありますが、雰囲気は同じです。
・ユーロビート(euro beat)
一体いつ頃から始まったのか自分には良く分からないのですが、
欧州発祥のノリの良い歌物だからユーロビート。そのままです。
多少の変遷はあれど一本貫かれた
非常に典型的なパターンを持っているので
あまり解釈には困らないジャンルと言えます。
そのパターンとは
「140〜160程度の歌物としては速いテンポ」
「四分打ちを基調とした単純明快なシンセドラムパターン」
「オクターブの上下移動を8分音符間隔で繰り返すベースパターン」
「主にノコギリ波系シンセ音を使った激しく速いリフが間奏に入る」
特に後ろ二つがユーロを語る上で外せない要素です。
逆に言うとこれさえあればユーロビートになってしまうぐらい
このジャンルの持つ個性となっています。
そしてこのジャンルはこう言っては何なのですが
「サルでも解るノリの良さ」
を持っているため、猛烈な勢いで全世界のクラブを席巻してしまいました。
日本も例外ではないどころかユーロビートの最大の輸出先は日本で、
その証拠に日本をテーマにしている日本市場を意識したユーロビートは数知ず。
このジャンルで使われる単語を多い順に挙げると
「FIRE」「ENERGY」の次に「JAPAN」「TOKYO」と続くんじゃないか?
という自分の疑問はおそらく間違ってないと思います。
「パラリスト(パラパラする人)」「四輪車の走り屋」「ウーハー族」
と言った特定の人々に定番とされているのも流行の支えになっているでしょう。
ところで自分はユーロをさらに大きく
「イケイケ系」と「ナキ系」の二つに分けて解釈しています。
前者はとにかくノリ重視で重要要素のシンセリフも派手派手なタイプ、
後者は「哀愁系」とも呼ばれるメロディや音色重視のタイプです。
自分は極端なナキ系好み。ちと前の曲ですが
HELENAの「MELODIES OF LOVE」、VANESSAの「BYE BYE JAPAN」等がお気に入りです。
パラパラパラダイスから典型例を挙げるなら
イケイケ系は「BOOM BOOM FIRE」「GO GODZILLA GO」「NIKOの曲全部」
ナキ系は「YESTERDAY」「ONE NIGHT IN ARABIA」「REMEMBER ME」
ですかね。パラパラ用の選曲なので派手にナキ系に偏った曲が少なくて、
明確な差を付け難いのですが…。
・インディーユーロ(indie euro)
インドで作られたユーロビートなのでインディユーロ。
前述の通り全世界を席巻してしまったユーロビートは
いろんな国でそこのアーティストにその国なりの味付けをされて行きました。
特にアジアでその傾向が強く、
インディユーロだけでなく中国や東南アジア、韓国でも
なるほどと言ったユーロビートがあります。
日本は?と聞かれると、明確な物は無いというのが答えです。
日本のアーティストによるポップスにそのテイストが混じった物ではない
本格的なユーロビートは、あまり本場のイメージと変わらず
ジャパニーズユーロと言える特徴らしい特徴がありません。
強いて言えば当然「日本語で唄っている」と云う事ぐらいでしょう。
欧州の日本向けユーロの方があざといぐらい日本の要素を入れている程です。
しかしまあ善く言われる事ですが、
この日本語で唄うユーロっつーものは実に間延びして気持ち悪いのですよ。
そんな事もあって、こいつはスゲェと言うのは皆無とも言えると思います。
強いて言うなら「もっとLOVEちゅ!」は
いろんな意味でイイ線行ってると思いますが(爆)。
いやマヂで。
何故なら歌詞も曲も日本人的発想で作られているからです。
こういう歌詞や展開は本場製では見られません。
・コリアンダンスミュージック(korean dance music)
韓国のダンスミュージックにはおもしろい傾向が見られるので取り挙げました。
前述のインドや東南アジア、中国なその地域の民族音楽性が表れている
と云う事で傾向が基本なのですが、
韓国だけはそれとは関係無い特殊な傾向になっています。
それは
「曲の途中で突然全く流れの違うラップが入る」
と云う事です。
少なくとも自分の聞いた範囲では8〜9割はこのパターンに当てはまっています。
あまりにも唐突に入るのがポイントで、
これが韓国人の流行なのだと思われます。
また
「ユーロビートで言う所のナキ系に相当する雰囲気を持った曲が多い」
と云う事も言えます。
イケイケな曲が圧倒的に多い日本とは全く違いますね。
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