クラブミュージック講座 section_00



・テクノ(techno)

 テクノとは何か⁉
 これは非常に難しい問いです。いきなりこのコーナーの核心に迫るテーマです。
 一定世代以上になると「テクノ=YMO」になってしまいますし、
 一定世代以下になると「テクノ=小室音楽」となり、
 最近では「テクノ=Dancemania」という解釈もある様で、
 ますます混乱するばかりです。
 幸い私はこの三つを全てカバーしているので、
 YMOはテクノポップ、小室音楽は小室テクノ又は和製テクノ歌謡、
 Dancemaniaはダンスミュージックとして別々に分けていますが、
 ここでハッキリさせておきましょう、
 テクノと単純に呼んだ場合は広義的な解釈と陜義的な解釈があり、
 これらが全て広義的なテクノと言われる範疇であるというのは事実です。

 広義的なテクノとは
 紛れも無くYMOに起因する「電子楽器音を中心とした音楽全般」
 となります。乱暴な区切りですがこうとしか言えません。
 最近は生音サンプリングを再構築なんていうのもありますので
 これでは語弊が無い訳ではないのですが、
 打ち込み音中心と言ってしまうと
 世の中には生でテクノをやっちゃう人も居ますので、
 これを無視する訳にも行かずあえてこうしてみました。
 まあその辺りは柔軟に解釈して頂けるとありがたいです。
 他にもテクノとして重要な要素はあります。
 どこかに無機質な印象が無いと今一つテクノらしさというものがありません。
 かっちりした機械的な印象が欲しいのです。
 これはテクノという名前が示す通りですね。
 ドラムンベースなどは一種生物的ではありますが、
 一つの極端な進化の例と言えると思います。

 もう一つ陜義的なテクノというものは
 本来の最近のテクノの解釈から言えば、
 ズバリbeatmaniaに出てきた「OVERDOSER(ROMO MIX)」の様な
 「四分打ちを基調にした(極端な)無機質音楽」です。
 YMOも小室音楽もDancemaniaもこれではありません。
 細かく区切った呼び方にすると前述の様な表現になります。

 この2種類のテクノという呼び方を使い分けないと、
 混乱してしまいます。
 それを嫌ってなるべくテクノという言い方を避ける私ですが
 一般会話に絡めようとするとそうも行かないのです。
 極めてありがちな例がこれです。

 M「趣味は作曲です」
 A「へぇ、どんな曲を?」
 M「テクノを主に。」
 A(30歳〜)「あぁ、YMOみたいな…。」
 B(23〜30歳)「え、小室を目指してるんじゃ?」
 C(〜23歳)「Dancemaniaっぽい奴?」

 こう返されるとお兄さんはとてもとても困ってしまいます(笑)。
 このA・B・Cさんの頭の中はそれぞれそういう音楽が浮かんでいる訳ですが、
 こんな人に私の
 「ワイドショーで兇悪や怪奇犯罪の話題のBGMにさえも使われそうもないぐらい」
 訳の分からない音楽を聞かせると大変な事になってしまいますので。
 ここをお読みになった皆さんは、
 くれぐれも迂闊にこういう返答をしない様にお願いします(笑)。

・テクノ(tekno)

 たまにテクノがこう綴られている事がありますが、
 これはドイツ綴りです。
 ジャーマンテクノである事を誇示したい時にこう綴っている事がよくあります。



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