月見酒(MINT's World)

製品インプレッション

イタリアのピレリが 2003年投入したバイアスタイヤです。 「RX-01」を使い果たしたので次を探していた所、おそらく「CB500 / CB500S」等の為に用意したと思われる標準サイズが在ったので飛び付きました。

宣伝文句では、市場研究に拠り

  • 価格を抑えた
  • 結構スポーツ性能重視
  • シリカ配合コンパウンド採用(バイアスでは珍しい)
  • 過去モデルに比べてレイングリップを向上

これらを実現した点を売りにしている様子。

日本国内ではピレリは高価な点が有名ですが、それから考えれば幾分控え目な価格になっています。 うちの標準サイズの定価は、およそ前 12,000円、後 16,000円。 これは、ダンロップ「TT-900」と肩を並べる程度の価格帯です。 確かにこれはピレリとしては安いでしょう。 さらに、ピレリとメッツラーは販売促進の為に大きく値引きをする店が在る為、それを狙えば前 8,000円台後半、後 12,000円弱と云う、他の中堅バイアスタイヤと同程度の値段になります。 ピレリ自身、結構気合を入れて売り出しており、入手性も悪くありません。

基本的な素性はスポーツタイヤと思って間違い有りません。 ドライグリップは上々で、タイヤのささくれ具合から見てもハイグリップ系タイヤに迫る勢いです。

ハンドリングは、タイヤ側からはあまり小細工をせず車体の個性をそのまま引き出し、ライダーがやった分だけ結果を返して来る感触(つまり、やり過ぎたらやり過ぎただけ倒れますが…)。 ライダーの腕が良い程使いこなすのが楽しそうです。 直進安定性に不安は無く、耐久性も定番品と遜色有りません。 うちでは、酷いパンクをさせた事や足回り品の特価セールに合わせて無理せずかなり早めの交換を決意した為に 15,000km の走行で交換してしまっていますが、それまでの磨耗速度や平凡な使い方をしている人の意見を集めると、性能から想像する耐久性に比べると優秀である推測されます。 おそらく 20,000km でもスリップサインは出ないでしょう。 (2008年、2回目の使用開始)

レイングリップは、宣伝文句からの想像と比べると裏切られる印象で、シリカ配合コンパウンドの効果からか普通にしていると問題無いのですが、 排水性が今一つなのか急激なμ変化に弱く、ドライ路面でも水たまりでいきなり滑る事が明らかに他のタイヤより多く有ります、 当社比で向上したそうなので、「今までが激悪だったのでは?」と云う気が…。

とは言え、全体的にバランスしている位置が高く値段なりの性能を持ち、これはブリヂストン「BT-45」以来の、また少し方向性の違う傑作バイアスタイヤです。 TT-900 程の物は要らないと云う人は是非。

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