月見酒(MINT's World)

製品インプレッション

バイク用シールチェーンを世界で初めて開発し、カワサキ車用純正チェーンとしてはそこそこの実績がありながら、リプレイス品としてはブランド力が無い為に今一つマイナーな江沼チヱンの、QX リング使用タイプのハイグレードモデル。 「BLACK&BLACK」はコーティングやメッキの無いタイプです。 2005年春で 110リンク 11,380円(初期伸び低減 ZST 対応版は 20,000円程度)。

本当は中堅モデルの「520MVX」の予定だったのですが、製造中止で 120コマしかメーカー在庫が無い様子。 標準モデルの「520SRX」か、新発売したらしいハイグレードモデルの「520ZVX」の二択となり(「MVX」製造中止と「ZVX」発売の情報は、検討した 2005年 6月頃はメーカーサイトにまだ未掲載だった)、 せっかくだからと深い意味は考えずに何となく高級な方を選択しました。

しかし、到着した品を見るとびっくり。 排気量指定が 600 〜 1,000cc になっています。 「520サイズの癖に 600cc OVER 用って何だよ!」と思ったら、

  • カワサキ「ZX-6R」('03) (2002年モデルまでは 525サイズ。軽量化の為に 520に落としたらしい)
  • DUCATI「600 SS」「750 SS」
  • BMWF650
  • APRILIA「Pegaso」等のビッグデュアルパーパス系

辺りがこれを採用している様です。何ですか、この偏りとキレっぷりは。 ちなみに、「520MVX」はちゃんと 250 〜 750cc 用なので、推奨範囲内だったのですが…。

きっとシールのフリクションは少ないのでしょうが、とにかくゼルビスに対しては強度設計がオーバーなので重い重い。 内プレートに穴開き加工を施して軽量化を図っているのが EK チェーンの特徴ですが、この組み合わせでは意味を成していません。手で持てば判ります。 チェーンを交換した時はいつも軽やかな感じがあるのですが、今回は全く無し。 これは諦めるとして、気になるのは寿命です。 メッキが無いので錆は新品直後でも濡らせばすぐ浮いて来ますが、これはこういう物です。不具合ではありません。 一方でシール強度があまり優れていないのか、9,000km 辺りから騒音が増加。 苛酷な雨天走行の量は今までと変わらない程度なので、やや水に敏感な感触があります。マメな注油が必要でしょう。 しかし、騒音は出ようとも性能自体の変化はせず、伸びは 25,000km 辺りでそろそろ…と言う劣化ペース。 また、この頃から騒音が末期的になって来るので、30,000km も使ったら常識的な交換時期でしょう。

ファーストインプレッションの評価は上々です。 他メーカーよりも 1ランク分程度低価格なのに低フリクション長寿命の高級シールと軽量設計を手に入れられるとあっては、D.I.D. や RK EXCEL に投資するのは無駄と言えてしまうかもしれません。

2005年モデルから「520SRX」「525SRX」「530ZVX」の3品種に金色メッキに加えて銀色メッキモデルも追加。 白・青・赤・緑の色が付いたカラーチェーンも売り出し、2007年からはメタリックブルーとレッドをラインナップに加えてスタイリングの面でも死角が無くなっており、入手性とブランド性を除けばもはや無敵の状態です。 あまり店頭に置いてないので、取り寄せが基本になるでしょう。

綜合的に優秀と断言するにはもう 1度適合排気量を合わせて試しておきたい所なので、現行モデルの SRX 銀色メッキ版を利用中です。

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