月見酒(MINT's World)

白いあいつ

今はかなりの車体が「VFR800P」や「GSF1200P」に取って代わられましたが、従来 "白バイ" と云えば長らくこれだった車種です。 若干コンプレックスに近い物もありますが、「VFR750F」のデザインやコンセプトは自分の好みでもあります。 同年代に作られた「ゼルビス」にも、どことなくその面影が無い事も有りません。

知られている様でそうでもない話として、初期型の市販仕様には RC24・RC24-2・RC37 の 3タイプが在る事が挙げられます。

RC24(1986〜1987年式)

国内・輸出仕様の初期型で、一般人が普通に走らせていた物はこれ。

RC24-2(1988〜1989年式)

輸出専用仕様ですが、ほんの少し遅れて出ただけなのに一見そのままながらほぼモデルチェンジに近い程変更点が多く、RC24 の欠点が細かく潰されています。

RC37(VFR750K)

大型二輪免許教習車仕様。大まかな仕様は RC24-2 と同一で、カウル廃止、バンパー追加、灯火類やポジション・ホイール・タイヤの変更、ミッションの 5速仕様化等。僅かに新車での一般流通が有りました。

RC35(VFR750P)

白バイ仕様。実は RC24 とはかなり別物で、RC37 のカウル・警察系装備有り品の様相です。品番・エンジン号機等から考えると、RC37 が RC35 ベースで作られた、もしくは同時開発派生型と考えるのが自然かもしれません。

外見はどうとでもなるのですが、味付けの部分を RC24 から白バイ風味にするのは困難で、ポテンシャル面を近付けたい人は、RC37 かせめて RC24-2 を探す事が多かった様です。 現在はいい加減良好な状態の車輛も無くなってきたため、細々とオークションで流通する程度となっています。

なお、二代目の RC36 も「VFR750F」なのですが、マイナー車に終わっています。 フルモデルチェンジで、四角二眼の顔付き、片持ちスイングアーム等見た目も中身もかなり変わっているのですが、 世がレプリカブーム真っ只中で有ったために「VFR750R(RC30)」の方が圧倒的に注目度が高かった経緯があり、一般向けのアピールポイントに乏しいのに価格だけは高く見えてしまった二代目は VFR シリーズの中でも特に少ない弾数となっています。

白バイ用途以外にはさほど数が出ないのが VFR シリーズの伝統…かもしれません。 また、フルモデルチェンジ後にすぐマイナーチェンジして欠点が劇的に潰されるのも、RC36 以降を含めた伝統の様です。

VFR(RC46)二代目

アスキーアートで表すと ":□:"。

VFR シリーズの主な諸元

RC24RC37RC36RC46RC46(二代目)
全長2,175mm2,190mm2,180mm2,095mm2,120mm
全幅730mm790mm710mm735mm
全高1,170mm1,140mm1,175mm1,190mm1,195mm
軸距1,480mm1,500mm1,470mm1,440mm1,460mm
シート高785mm800mm805mm
最低地上高135mm130mm125mm
乾燥重量199kg221kg209kg215kg
車輛重量221kg230kg246kg233kg243kg
燃料消費効率38.1km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値)26.5km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値)27.0km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値)26.5km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値)
最小回転半径3.03.33.13.2
乗員定員2人
エンジン形式RC07ERC35ERC46E
エンジン種類水冷4サイクルDOHC4バルブV型4気筒横置き〃(VTEC
総排気量748cc781cc
内径×行程70.0mm × 48.6mm72.0mm × 48.0mm
圧縮比10.511.6
最大出力77ps(56.6kW)/ 9,500rpm
(輸出モデル 105ps(77kW)/ 10,500rpm
77ps(56.6kW)/ 9,500rpm 77ps(56.6kW)/ 9,500rpm 80ps(58.8kW)/ 9,500rpm 80ps(59kW)/ 9,500rpm
(輸出モデル 109ps(78kW)/ 10,500rpm
最大トルク6.5kgf·m(66.2N·m)/ 8,300rpm 7.6kgf·m(75N·m)/ 8,200rpm 7.6kgf·m(75N·m)/ 8,200rpm 6.9kgf·m(69N·m)/ 7,000rpm 7.0kgf·m(69N·m)/ 7,500rpm
(輸出モデル 8.1kgf·m(79.4N·m)/ 8,500rpm
キャブレター形式VDBO(RC24-2 VDDO)VD61VDJ2電子制御燃料噴射式(PGM-FI
始動方式セルフ式
点火装置方式フルトランジスタ式バッテリー点火
燃料タンク容量20ℓ(リザーブ 4ℓ)19ℓ18ℓ21ℓ22ℓ
潤滑油容量4.0ℓ3.8ℓ
クラッチ形式湿式多板コイルスプリング
変速機形式常時噛合式 6段リターン常時噛合式 5段リターン常時噛合式 6段リターン
変速比 1速2.8462.8462.8462.8462.846
変速比 2速2.0621.8822.0622.0622.062
変速比 3速1.6311.4501.6311.6311.578
変速比 4速1.3331.2271.3331.3331.291
変速比 5速1.1541.0831.1531.1531.111
変速比 6速1.035-1.0351.0350.965
減速比(一次 / 二次)1.939 / 2.8121.939 / 2.5621.939 / 2.6871.939 / 2.5291.939 / 2.687
スプロケット 前 16T / 後 45T 前 16T / 後 41T 前 16T / 後 43T
懸架方式(前)テレスコピック式(正立)
キャスター角27°30 28°00 26°00 25°30
トレール量108mm99mm95mm
懸架方式(後)スイングアーム式・ショックアブソーバ 1本(プロリンク)片持ちスイングアーム式(プロアーム)・ショックアブソーバ 1本(プロリンク)
タイヤ(前)110 / 90-1659H110 / 80-1757H120 / 70R1758H120 / 70ZR17(58W)
タイヤ(後)130 / 80-1866H140 / 80-1769H170 / 60R1772H180 / 55ZR17(73W)
ブレーキ形式(前) 油圧式 W ディスク(276mm 油圧式 W ディスク 〃(D-CBS 付き)
ブレーキ形式(後)油圧式 S ディスク(256mm 油圧式 S ディスク 〃(D-CBS 付き)
フレーム形式ダイヤモンド(アルミ合金)バックボーンバックボーン(アルミツインチューブ・ピボットレス)
発売日1986年1989年1990年1998年2002年
メーカー希望小売価格849,000円798,000円839,000円980,000円1,050,000円
2008年11月05日
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