今はかなりの車体が「VFR800P」や「GSF1200P」に取って代わられましたが、従来 "白バイ" と云えば長らくこれだった車種です。 若干コンプレックスに近い物もありますが、「VFR750F」のデザインやコンセプトは自分の好みでもあります。 同年代に作られた「ゼルビス」にも、どことなくその面影が無い事も有りません。
知られている様でそうでもない話として、初期型の市販仕様には RC24・RC24-2・RC37 の 3タイプが在る事が挙げられます。
国内・輸出仕様の初期型で、一般人が普通に走らせていた物はこれ。
輸出専用仕様ですが、ほんの少し遅れて出ただけなのに一見そのままながらほぼモデルチェンジに近い程変更点が多く、RC24 の欠点が細かく潰されています。
大型二輪免許教習車仕様。大まかな仕様は RC24-2 と同一で、カウル廃止、バンパー追加、灯火類やポジション・ホイール・タイヤの変更、ミッションの 5速仕様化等。僅かに新車での一般流通が有りました。
白バイ仕様。実は RC24 とはかなり別物で、RC37 のカウル・警察系装備有り品の様相です。品番・エンジン号機等から考えると、RC37 が RC35 ベースで作られた、もしくは同時開発派生型と考えるのが自然かもしれません。
外見はどうとでもなるのですが、味付けの部分を RC24 から白バイ風味にするのは困難で、ポテンシャル面を近付けたい人は、RC37 かせめて RC24-2 を探す事が多かった様です。 現在はいい加減良好な状態の車輛も無くなってきたため、細々とオークションで流通する程度となっています。
なお、二代目の RC36 も「VFR750F」なのですが、マイナー車に終わっています。 フルモデルチェンジで、四角二眼の顔付き、片持ちスイングアーム等見た目も中身もかなり変わっているのですが、 世がレプリカブーム真っ只中で有ったために「VFR750R(RC30)」の方が圧倒的に注目度が高かった経緯があり、一般向けのアピールポイントに乏しいのに価格だけは高く見えてしまった二代目は VFR シリーズの中でも特に少ない弾数となっています。
白バイ用途以外にはさほど数が出ないのが VFR シリーズの伝統…かもしれません。 また、フルモデルチェンジ後にすぐマイナーチェンジして欠点が劇的に潰されるのも、RC36 以降を含めた伝統の様です。
アスキーアートで表すと ":□:"。
| RC24 | RC37 | RC36 | RC46 | RC46(二代目) | |
|---|---|---|---|---|---|
| 全長 | 2,175mm | 2,190mm | 2,180mm | 2,095mm | 2,120mm |
| 全幅 | 730mm | 790mm | 710mm | 735mm | |
| 全高 | 1,170mm | 1,140mm | 1,175mm | 1,190mm | 1,195mm |
| 軸距 | 1,480mm | 1,500mm | 1,470mm | 1,440mm | 1,460mm |
| シート高 | 785mm | ? | 800mm | 805mm | |
| 最低地上高 | 135mm | ? | 130mm | 125mm | |
| 乾燥重量 | 199kg | ? | 221kg | 209kg | 215kg |
| 車輛重量 | 221kg | 230kg | 246kg | 233kg | 243kg |
| 燃料消費効率 | 38.1km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値) | ? | 26.5km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値) | 27.0km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値) | 26.5km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値) |
| 最小回転半径 | 3.0 | ? | 3.3 | 3.1 | 3.2 |
| 乗員定員 | 2人 | ||||
| エンジン形式 | RC07E | RC35E | RC46E | ||
| エンジン種類 | 水冷4サイクルDOHC4バルブV型4気筒横置き | 〃(VTEC) | |||
| 総排気量 | 748cc | 781cc | |||
| 内径×行程 | 70.0mm × 48.6mm | 72.0mm × 48.0mm | |||
| 圧縮比 | 10.5 | 11.6 | |||
| 最大出力 | 77ps(56.6kW)/ 9,500rpm (輸出モデル 105ps(77kW)/ 10,500rpm) |
77ps(56.6kW)/ 9,500rpm | 77ps(56.6kW)/ 9,500rpm | 80ps(58.8kW)/ 9,500rpm | 80ps(59kW)/ 9,500rpm (輸出モデル 109ps(78kW)/ 10,500rpm) |
| 最大トルク | 6.5kgf·m(66.2N·m)/ 8,300rpm | 7.6kgf·m(75N·m)/ 8,200rpm | 7.6kgf·m(75N·m)/ 8,200rpm | 6.9kgf·m(69N·m)/ 7,000rpm | 7.0kgf·m(69N·m)/ 7,500rpm (輸出モデル 8.1kgf·m(79.4N·m)/ 8,500rpm) |
| キャブレター形式 | VDBO(RC24-2 VDDO) | VD61 | VDJ2 | 電子制御燃料噴射式(PGM-FI) | |
| 始動方式 | セルフ式 | ||||
| 点火装置方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | ||||
| 燃料タンク容量 | 20ℓ(リザーブ 4ℓ) | 19ℓ | 18ℓ | 21ℓ | 22ℓ |
| 潤滑油容量 | 4.0ℓ | ? | 3.8ℓ | ||
| クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | ||||
| 変速機形式 | 常時噛合式 6段リターン | 常時噛合式 5段リターン | 常時噛合式 6段リターン | ||
| 変速比 1速 | 2.846 | 2.846 | 2.846 | 2.846 | 2.846 |
| 変速比 2速 | 2.062 | 1.882 | 2.062 | 2.062 | 2.062 |
| 変速比 3速 | 1.631 | 1.450 | 1.631 | 1.631 | 1.578 |
| 変速比 4速 | 1.333 | 1.227 | 1.333 | 1.333 | 1.291 |
| 変速比 5速 | 1.154 | 1.083 | 1.153 | 1.153 | 1.111 |
| 変速比 6速 | 1.035 | - | 1.035 | 1.035 | 0.965 |
| 減速比(一次 / 二次) | 1.939 / 2.812 | 1.939 / 2.562 | 1.939 / 2.687 | 1.939 / 2.529 | 1.939 / 2.687 |
| スプロケット | 前 16T / 後 45T | 前 16T / 後 41T | 前 16T / 後 43T | ? | ? |
| 懸架方式(前) | テレスコピック式(正立) | ||||
| キャスター角 | 27°30′ | 28°00′ | 26°00′ | 25°30′ | |
| トレール量 | 108mm | ? | 99mm | 95mm | |
| 懸架方式(後) | スイングアーム式・ショックアブソーバ 1本(プロリンク) | 片持ちスイングアーム式(プロアーム)・ショックアブソーバ 1本(プロリンク) | |||
| タイヤ(前) | 110 / 90-16(59H) | 110 / 80-17(57H) | 120 / 70R17(58H) | 120 / 70ZR17(58W) | |
| タイヤ(後) | 130 / 80-18(66H) | 140 / 80-17(69H) | 170 / 60R17(72H) | 180 / 55ZR17(73W) | |
| ブレーキ形式(前) | 油圧式 W ディスク(⌀276mm) | 油圧式 W ディスク | 〃(D-CBS 付き) | ||
| ブレーキ形式(後) | 油圧式 S ディスク(⌀256mm) | 油圧式 S ディスク | 〃(D-CBS 付き) | ||
| フレーム形式 | ダイヤモンド(アルミ合金) | バックボーン | バックボーン(アルミツインチューブ・ピボットレス) | ||
| 発売日 | 1986年 | 1989年 | 1990年 | 1998年 | 2002年 |
| メーカー希望小売価格 | 849,000円 | 798,000円 | 839,000円 | 980,000円 | 1,050,000円 |