ちゃんとバンクもする前輪が 2個付いているスクーター。 2007年の東京モーターショーで車輪が 4個有るヤマハ「Tesseract(テッセラクト)」が話題になりましたが、そんな物よりも市販車として操舵側の車輪を増やした車輛を先に出してしまう方が偉いに決まっています。
パラレロリンク(パラレログラム)と呼ばれる前に車輪が 2つ有る機構のメリットは、何と云っても安定性です。
バイクを走らせている時に前輪が破綻する事すなわち転倒なので、これは超強力。
トライクや側車付きと違ってちゃんとバンクもでき、ホンダ「ジャイロ」とも違ってタイヤも傾くため、一見操作性は通常のバイクと変わりません。
ただ、やはり機構としてはかなり違うので、いろいろと特別な作法が有り、同じ様でも違うポイントもいくつか見られます。
フロントブレーキでのアンダーステアはなかなかの曲者で、安定しているからと安心してブレーキを掛けると余計に曲がれなくなってしまうので、事故回避の点ではシチュエーションによっては仇になるかもしれません。 また、フロントが安定し過ぎていて、リア側にちょっと不安感が有りますが、これは「相対的な物かも」と云う気もします。 後ろの安定感を持たせるために、初代の「MP3 250」である RL モデルよりも後では、リアホイールが 14インチ化されています。
若干価格が高いのですが、じわじわとながら広がりを見せており、400・500cc モデルが追加されたので、より増えていくかもしれません。
ちなみに三輪なので、登録は二輪車、免許は普通自動車免許、ヘルメットは不要と云う、なかなか反則的な車種でもあります。
| 車種 | MP3 250 RL | MP3 250 FL | MP3 400 FL | Fuoco 500ie |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | ZAPM47200 / ZAPM47201 | ZAPM63200 | ZAPM59102 | ZAPM61100 |
| 全長 | 2,130mm | 2,180mm | 2,210mm | |
| 全幅 | 745mm | 790mm | ||
| 軸距 | 1,490mm | 1,550mm | 1,550mm | |
| シート高 | 780mm | 785mm | 780mm | |
| 乾燥重量 | 204kg | ? | 244kg | 253kg |
| 車輛重量 | 213kg | ? | ? | ? |
| 乗員定員 | 2人 | |||
| エンジン種類 | 水冷4サイクルSOHC4バルブ単気筒 | |||
| 総排気量 | 244.3cc | 399cc | 493cc | |
| 内径×行程 | 72.0mm × 60.0mm | 85.8mm × 69.0mm | 94.0mm × 71.0mm | |
| 圧縮比 | 10.5 | |||
| 最大出力 | 22.5ps(16.5kW)/ 8,250rpm | 34ps(24kW)/ 7,250rpm | 40ps(29.5kW)/ 7,250rpm | |
| 最大トルク | 2.1kgf·m(21N·m)/ 6,500rpm | 3.9kgf·m(38N·m)/ 5,750rpm | 4.7kgf·m(46.5N·m)/ 5,250rpm | |
| 始動方式 | セルフ式 | |||
| 点火装置方式 | CDI | EID イグニッションシステム | 〃(ツインスパーク) | |
| 燃料供給方式 | 電子制御式フューエルインジェクション | |||
| 燃料タンク容量 | 12ℓ(内リザーブ 1.8ℓ) | |||
| 変速機形式 | CVT 無段変速 | |||
| タイヤ(前) | 120 / 70-12(51P) | 120 / 70-12(51S) | ||
| タイヤ(後) | 130 / 70-12(62P) | 140 / 60-14(64P) | 140 / 70-14(68S) | |
| ブレーキ形式(前) | 油圧式 W ディスク(⌀240mm) | |||
| ブレーキ形式(後) | 油圧式 S ディスク(⌀240mm) | |||
| 懸架方式(前) | パラレログラム(パラレロリンクサスペンション) | |||
| 懸架方式(後) | ショックアブソーバ 2本 | |||
| 市場価格 | 955,000円程度(2008年12月現在) | ? | ? | ? |