月見酒(MINT's World)

どんなバイクなのか?

ハーレーのエンジンをアメリカンスタイル以外のバイクに仕立てる Buell が 2002年に売り出した、「XB-9S」の排気量 UP 版。 ストリートファイターやエクストリーム系のネイキッドです。

このバイクの何が凄いかは、まず実車を見るだけで一目瞭然。 それは、日本国内はおろか世界でも珍しい車体設計。 下記の諸元表を見れば分かりますが、1,200cc の空冷 V ツインエンジンを積んでいるのに車体サイズが 250cc 並…いや、軸距に関しては 125cc 並です。 重量も 179kg しかありません。 そしてタンクから真下に向かって一直線に揃った重心。 これはフレームをフューエルタンクとして使い、排気系のチャンバーと排気口をエンジンの下に持って来るという、徹底し過ぎな設計によってもたらされています。 一見どこにあるのか分からないリアショックは、シートの裏に横向きに配置されています。

エンジンを掛ければ体に響く強烈な振動と低音。 そして発進すれば即トルク。どこからでも即トルク。 気分的にはアイドリングの上からもう超極太のトルクバンドです。 レッドゾーンは 7,000rpm からなのですが、上までこの調子なのでしょう。 こんな楽しい特性は他にはありません。 さらに、一見凄い体構成なのにボーッと乗っている限りはハンドリングに強い癖を感じません。 V型エンジンにしては重心が下過ぎて、あまりフラフラしません。 むしろ、このエンジンでこの構成にしてこその仕上がりなのでしょうか。 実際にも気分的にもスペック値を越える速さを提供してくれそうです。 高だか市街地を 1周しただけですが、Buell が目指す楽しさと言うものが良く解りました。 峠に持ち込めば、また違う性格を出すのだと思いますけど。

ただ、あまりにいろいろと極端なので、

  • マフラーまで 5cm しかなくて右足を火傷しそう
  • 旧LIGHTNING よりも低くなったらしいけどムチャクチャ高いステップ
  • 極低速では少し粘り不足でギクシャクしがち

等という欠点もありますが、とりあえず乗っていて楽しいと云う事実の前には霞んでしまいそうです。

ちなみにハーレー系は最近、走行距離無制限2年間保障付き。 900cc 版「XB-9S」と、ポジションがレーシーでハーフカウル仕様の「XB-9R / 12R」も併売されています。

主な諸元(輸入 2004年式(日本仕様))

全長1,935mm
全幅755mm
全高1,075mm
軸距1,320mm
シート高765mm
乾燥重量179kg
乗員定員2人
エンジン種類空冷4サイクルOHV2バルブ45度V型2気筒縦置き
総排気量1,203cc
内径×行程88.9mm × 96.8mm
圧縮比10.0
燃料供給方式49mm ダウンドラフト式デジタルFi
最大出力101ps(74kW)/ 6,600rpm
最大トルク11.0kgf·m(109.7N·m)/ 6,000rpm
始動方式セルフ式
潤滑方式ドライサンプ式
潤滑油容量3.3ℓ
燃料タンク容量14.0ℓ
クラッチ形式湿式多板
変速機形式常時噛合式 5速
変速比 1速2.69
変速比 2速1.85
変速比 3速1.43
変速比 4速1.18
変速比 5速1.00
駆動方式ベルト(14mm
減速比(1次 / 2次)1.5/?
キャスター角21°
トレール量83mm
タイヤ(前)120 / 70ZR17
タイヤ(後)180 / 55ZR17
ブレーキ形式(前)油圧式 S ディスク375mm
ブレーキ形式(後)油圧式 S ディスク240mm
懸架方式(前)テレスコピック式(倒立)
フレーム形式ツインスパー・ショックアブソーバ 1本
発売日2004年
メーカー希望小売価格1,677,900円

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