月見酒(MINT's World)

VT の世界を軽く紹介するための10台

この続きにと書こうとした

改変ネタ「ライダーが非ライダーの彼女にバイクの世界を軽く紹介するための10台」は豪快に挫折したが、「代わりにこのネタで」との要望が出たのでやってみた。

VT250FN Xelvis(ゼルビス)

まあ、いきなりこれかよとも思うけれど、レプリカブーム脱却の試行錯誤を濃縮していてゼルビス以前 V-Twin Magna 以降の VT エンジン性格差を決定付けたという点では外せないんだよなぁ。 ハイパーイナーシャポートはここまでだし。

ただ、ここでゼルビストーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。 この情報過多な車種について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、VT オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

VT250F(1982年 初代)/ VT250F(1984年 二代目)

アレって典型的な「非 VT 乗りが考える一般人に受け入れられそうな車種(そう懐古主義者が思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「VT 乗りとしては大型メーターバイザーに黒と赤のカラーリングは“女の子バイク”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?(爆)」って。

VTR250

ある種のライダーが持ってるイタリアンバイクへの憧憬と、時代に合わせたコストダウンと乗り易さへのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、 それに加えていかにもアレな

  • 「インスパイアという名のださカッコよさ」を体現する「ポケットモンスター」という二つ名
  • 「有事の身の安全」を確保する「ガンダムシールド

の二つをはじめとして、笑いも取れる要素をちりばめているのが、紹介してみたい理由。

VT250Z(1984年 二代目ベース)

たぶんこれを見た彼女は「VTZ250 だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

  • この系譜の車種が非常に見分け難いこと
  • これがどっちかというと非モテ属性の男性の間で人気だったこと
  • ガチガチに改造されて峠や草レースに持ち込まれてもおかしくはなさそうなのに、やっぱり VT で 2ストを越えるのは脳外では無理だったんじゃないかということ

なんかをペーパーライダーの彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

VT250J SPADA(1988年)

それでも 「やっぱり VT は 2ストキラーのためのものだよね」という話になったときに、当然の様に初代 VT250F を掘り返してもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのはこの車種に漂うバブル景気の残り香が好きだから。 緩い財布の紐を解いて新規フレームを起こしてかっこよさも追及してたら実は軽量化されて VT 最速になりました、っていう様が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、予算が有れば何でもできる辺りがバイクブーム的だなあと思えてしまうから。

これに VT250F(三代目) と VTZ250 とスペシャルエディションを併売する状況をを俺自身は冗長ではなかったと思うし、もうクォーターに潤沢な予算を回す時代は来ないだろうとは思うけれど、一方でその後は潰し合いと迷走に進んでしまったのではないかとも思う。 カワサキの GPZ250R のエンジンはその後 ZZ-R250 となってバカ売れロングセラーになっていく、というあたり、どうしてもホンダ乗りとしては、たとえ「Ninja250R」がそういうキャラでなかったとしても、「ホンダは商売上手いのか下手なのかわからん」感を禁じ得ない。

シリーズ中最も尖がっているとのライディングポジション評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

VT250F TURBO

今のライダーでバイクに多様なエンジンを載せる試みがあったことを知る人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

2008年で消滅した馬力自主規制発動前のアレっぷりはターボ車の登場で頂点に達していたとも言えて、何が何でも 2ストが嫌だったホンダが VT にもそれを適用しようとしていたのは、 別に認可が下りず頓挫してしまったとしてもなんとなく VT 乗りとして不思議に誇らしいし、いわゆる軽自動車の加速装置とでしかターボを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

VT250F(三代目 1986年式限定)

VT250F の多様性、あるいはその見わけ方を VT オタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「これがニュートラルな VT としての完成形である」的な感覚がほとんどの VT 乗りに共通しては無いよなということを感じていて、だからこそ最高馬力をマークし、十分なフェアリングによく動くプロリンクモノサスと象徴的なインボードディスクを装備する点で、一つの頂点を示すには「1986年式の三代目」以外ではあり得なかったとも思う。 「スーパーボルドール最高」という美的感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「美的感覚」の源流は 1980年代にもうあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

V-Twin Magna

これは地雷だよなぁ。極低回転トルクが火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。 こういう素晴らしい転生をこういうかたちで並べ立てて、それが断絶されたカテゴリのライダー同士で受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

VT250F インテグラ(1983年 初代ベース)

9台まではあっさり決まったんだけど 10台目はネタが無いぞ?などと思いつつ、便宜的に唯一のフルカウルモデルを選んだ。 完全なインテグラの外見を持つレア車輛として収まりはいいだろうし、当時のホンダの傾向の一つを表す車種でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい車種がありそうな気もする。

自分の VT 感は懐古主義を持たない時点でちょっとずれてるから、物議を醸しそうな内容になったかもしれん…。 VTR の扱いは酷過ぎたが、サイト内のちゃんとしたレビューの通り、別に悪いバイクだと思っている訳ではない。 でも、ネタバイク要素は有るよ(笑)。

一部解説しておくと、F の三代目には スペシャルエディションじゃないスペシャルエディションぽい仕様の 1987年式が在る。 ややこしいわ…。

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外部リンク

とにかく日本はオタク多過ぎると思う(笑)。

2008年8月5日
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