YAMAHAがオーガニックフォルムと名付けた、オフロード車風の風貌に特徴あるデザインのハーフカウルを装備したデザイン。、でも装備はオンロード向けで、サスペンションもオンロード寄りなのでトラッカーでもモタードでもありません。 欧州では一大ジャンルを形成している、オフロード車風ツアラーの 1台です。
ハンドルミラーにアップポジション、どこでも対応出来るマルチな性能持ち、さらに年式によって国内仕様も在る等の点から、日本でも局地的に人気のある車種です。
なかなかスペックのバランスが良くて丸いデザインである所も含めて、私が結構好きな車ですが、
と、困った要素も有ります。
2001年秋に発表され、翌 2002年から発売されたフルチェンジモデル。 デザインのイメージはそのまま残しつつ、時代遅れだった外装やフレーム類は設計を完全に新時代の物になり、 エンジンはベースは変わらないものの、ボアアップで排気量を上げてパーツも細かく見直されました。
等々、大幅な梃入れとなっています。
2008年モデルに試乗しましたが、
最初に、しかもこの車について最も気になったのが乗車姿勢。 いくらアップライト好きな私でも、ハンドルが斜めに上がり過ぎ、ステップが下過ぎ。 タンクのニーグリップ部分がオフ車並に絞られている一方で(上から見て太腿が半分程タンクに隠れる…)、カウルはガバッと大型。
感覚的には カワサキ「Versys」を極端にした様な感じで、欧州以外ではニーズの少ない車種である為か、大柄な体格専用と割切ってセッティングしている様です。 TDM850 はここまでの物ではなかったのですが、擦り抜けにも支障を来たしそうな気がしなくも有りません。
走ってみると、まずエンジンがドン突きなく非常にフラットに吹ける事に気付きます。 あまりにもベッタベタにフラット過ぎるので、発進から加速まで常にモッサリと云う印象も受けますが、900cc だと云う事は忘れてのんびり長距離を走るならこれでしょう。 クランク位相を 180°としていますが、振動は控え目でサスペンションにも固さが無い為、まさにツアラーと云う趣です。 高速道路での追い越しも、ギアチェンジせずスロットルを開けるだけで幅広いトルクバンドが何とかしてくれるはずです。
ハンドリンクに関しては、重さは全く無いのに非常に倒し辛いと言うか、まず乗車姿勢からしてアレなので、TDM 専用の独特の乗り方要求する様です。 それは、モタード乗りとは全然違う何かなのですが、ハンドルできっかけを作っても車体から何のアクションも無く、「足よりも手よりも膝でこじるのが楽なのかな?」と云う感想を抱いています。 TDM850 にはほんの少し混ぜ込まれていた戦闘機的の特徴はほとんど打ち消され、小回り等どうすればいいのか分からなくなっていますが、重さが無く疲れが少ない所が偉大で研究次第ではありそうです。
荷物積載の使い勝手については、ボックス取り付け前提の現代的設計、カウル部分はハリボテのみ。 テールカウルの樹脂キャリアは、BMW「F 650 CS」同様にあくまでもタンデム・スタンドグリップ兼デザイン的な飾りです。
乗り換え候補としては弱いかな…。
| TDM850(国内 2000年式) | TDM900(南アフリカ 2008年式) | |
| 型式 | RN03J | - |
| 全長 | 2,165mm | 2,180mm |
| 全幅 | 790mm | 800mm |
| 全高 | 1,280mm | 1,290mm |
| 軸距 | 1,475mm | 1,485mm |
| 最低地上高 | 165mm | 160mm |
| シート高 | 795mm | 825mm |
| 車輛重量 | 229kg | 221kg |
| 乾燥重量 | 203kg | 192kg |
| 乗員定員 | 2人 | |
| 燃料消費効率 | 30.0km/ℓ(60km/h 定地走行テスト値) | - |
| 最小回転半径 | 2.9m | |
| エンジン型式 | N401E | - |
| エンジン種類 | 水冷4サイクルDOHC5バルブ並列2気筒 | |
| 総排気量 | 849cc | 897cc |
| 内径×行程 | 89.5mm×67.5mm | 92.0mm×67.5mm |
| 圧縮比 | 10.5 | 10.4 |
| 最大出力 | 80ps(58.8kW)/ 7,500rpm | 86ps(63.4kW)/ 7,500rpm |
| 最大トルク | 8.2kgf·m(80.4N·m)/ 6,000rpm | 9.1kgf·m(88.8N·m)/ 6,000rpm |
| 燃料供給方式 | 機械式(BDST38) | 電子式 FI |
| 始動方式 | セルフ式 | |
| 点火装置方式 | TCI 式バッテリー点火 | |
| 潤滑方式 | 強制圧送ドライサンプ | |
| 潤滑油容量 | 4.2ℓ | 4.7ℓ |
| 燃料タンク容量 | 20.0ℓ | 20.0ℓ(リザーブ 3.0ℓ) |
| クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
| 変速機形式 | 常時噛合式 5速リターン | 常時噛合式 6速リターン |
| 変速比 1速 | 2.846 | 2.750 |
| 変速比 2速 | 1.850 | 1.947 |
| 変速比 3速 | 1.428 | 1.545 |
| 変速比 4速 | 1.173 | 1.240 |
| 変速比 5速 | 1.037 | 1.040 |
| 変速比 6速 | - | 0.923 |
| 減速比(1次 / 2次) | 1.717 / 2.470 | 1.718 / 2.625 |
| キャスター角 | 24°30′ | 25°30′ |
| トレール量 | 103mm | 114mm |
| タイヤ(前) | 110 / 80ZR18(58W) | 120 / 70ZR18(59W) |
| タイヤ(後) | 150 / 70ZR17(69W) | 160 / 60ZR17(69W) |
| ホイールトラベル | - | 前 150mm / 後 133mm |
| ブレーキ形式(前) | 油圧式 W ディスク | 油圧式 W ディスク(⌀298mm) |
| ブレーキ形式(後) | 油圧式 S ディスク | 油圧式 S ディスク(⌀245mm) |
| 懸架方式(前) | テレスコピック式 | テレスコピック式(⌀43mm) |
| 懸架方式(後) | スイングアーム式・ショックアブソーバ 1本 | |
| フレーム形式 | デルタボックス | ダイヤモンド |
| 発売日 | 1992年3月 | 2002年 |
| メーカー希望小売価格 | 798,000円 | 997,500円(参考価格) |