私が長く贔屓にしている兵庫県神戸市の豚饅専門店です。 神戸の豚饅と云えば "皇蘭"、関西一円となると "551蓬莱" の露出が多く、現地以外では滅多に買えない為に少し通向けの存在となってはいますが、それでも今更こんなサイトで紹介する間でも無い有名店です。
赤ん坊の拳程度の一口サイズで、餡はもちろんのこと、皮にもハッキリと味付けを施してあるのが特徴。 ストレートな豚の旨味のパンチをお見舞いするシンプルな豚饅は、他にあまりありません。
さてこの豚饅、神戸の南京町にある "老祥記" で買う物と思っている人が多いのですが、実は "老祥紀" と云う店が元町商店街の5丁目にあります。 この 2店舗の経営者は遠い親戚関係で、どちらも大正4年創業。 それぞれで豚饅を内製しており、しかも一見全く同じ豚饅なのです。 しかし、本当に同じなのでしょうか?
まずは、お店そのものの基本的な部分の比較を行ってみました。
あまり気にしていなかったので今まで気付いていませんでしたが、改めて比較すると意外なことに単価が違うことが分かりました。 では、実は豚饅自体にも差があるのでしょうか?
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と云う訳で、買って来て調べる事にしました。
ついでに新作の椎茸入り豚饅も加えます。
買ってきた個数が違うので、パッケージの大きさは比較と関係ありません。

先程と同じ並び順です。バラツキを考慮して 3個の重量で計測しました。
これは完全に違います。計測する豚饅を組替えたりしてみましたが、必ず "老祥紀 < 老祥記 < 椎茸入り" の順番になります。
老祥紀と老祥記の差は平均すると 3個当たり 7g 程度の差、椎茸入りがやや突出して 20g 程度重い様です。
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先の写真が冷えた状態で、上が老祥紀、下が老祥記。
後の写真が蒸かし直した状態で、上下逆です。
「あっ!」と驚く結果が出ました。
明らかに具の詰まり方に差があります。いくつか見ても同じ傾向です。
老祥紀側は、スカスカではなく皮が分厚くなる様に作られている様です。
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椎茸入りは別に撮りました。
具の詰まり具合は老祥記よりさらに詰まっている印象。
ちゃんとサイコロ状にカットされた椎茸が入っています。
老祥記と老祥紀の物をより正確に判断出来る様に 皮と具を別々に食べ比べてみたのですが、確かに厳密に違うと言えば違うものの、
と云う点に変わりが無く、正直言って具の量以外では簡単には区別が付けられません。 味はほぼ同じ物だと言って構わないでしょう。 もちろん、いくら皮までおいしい豚饅だと言っても 具の量からくるプレミア感は老祥記側が圧倒します。
一方、椎茸入りは別物で、思っていた以上に椎茸の香りが強くします。 「味を少し薄めにしてあるのではないか?」と言う印象も。 非常に好いアクセントが付いていて、是非ともいつもの豚饅と組み合わせて買いたくなる仕上がりです。
今回の検証で、両店は実は結構違っていたと云う事が判明しました。 (もちろん「いつもこうなのか?」と言う追加検証は必要ですが…) 価格差・内容・店の混みや雰囲気等を鑑みて、どこに行くかの判断はお任せします。