月見酒(MINT's World)

「ろうしょうき」とは?

私が長く贔屓にしている兵庫県神戸市の豚饅専門店です。 神戸の豚饅と云えば "皇蘭"、関西一円となると "551蓬莱" の露出が多く、現地以外では滅多に買えない為に少し通向けの存在となってはいますが、それでも今更こんなサイトで紹介する間でも無い有名店です。

赤ん坊の拳程度の一口サイズで、餡はもちろんのこと、皮にもハッキリと味付けを施してあるのが特徴。 ストレートな豚の旨味のパンチをお見舞いするシンプルな豚饅は、他にあまりありません。

さてこの豚饅、神戸の南京町にある "老祥" で買う物と思っている人が多いのですが、実は "老祥" と云う店が元町商店街の5丁目にあります。 この 2店舗の経営者は遠い親戚関係で、どちらも大正4年創業。 それぞれで豚饅を内製しており、しかも一見全く同じ豚饅なのです。 しかし、本当に同じなのでしょうか?

店舗の基本ステータス比較

まずは、お店そのものの基本的な部分の比較を行ってみました。

老祥記
  • 1個 80円(最低販売数3個)
  • 営業時間 10時 〜 18時半(売り切れ次第閉店)
  • 定休日月曜日
  • 店舗は南京町の広場前。神戸市中央区元町通2-1-14(地図
  • 公式サイト
  • 昼間は常に行列を作っている。週末は夕方までに売り切れるのが普通。
  • 向かいに姉妹店「曹家包子館」を2004年11月開店(定休日火曜日)。 1個 90円の椎茸入り豚饅をレギュラーメニューとして販売。 本家が大行列の際は、通常の豚饅もお持ち帰り用のみ売る。 持ち帰りの予定なら、こちらに並んだ方が回転が早い。
老祥紀
  • 1個 70円(最低販売数 3個)
  • 営業時間不明(突然閉まっている事有り)
  • 定休日水曜日
  • 店舗は元町本通商店街内。神戸市中央区元町通5-4-16(地図
  • 以前この位置にあったが、2004年後半に移転したとの店員の談。
  • 観光旅行者よりも地元の人が多く訪れる。
  • 滅多に混まないので、並ばずに買いたい人や落ち着いて坐って食べたい人向き。

あまり気にしていなかったので今まで気付いていませんでしたが、改めて比較すると意外なことに単価が違うことが分かりました。 では、実は豚饅自体にも差があるのでしょうか?

豚饅徹底比較検証

パッケージ並べ写真
と云う訳で、買って来て調べる事にしました。 ついでに新作の椎茸入り豚饅も加えます。 買ってきた個数が違うので、パッケージの大きさは比較と関係ありません。

外観

老祥紀豚饅の外観写真 老祥記豚饅の外観写真 椎茸入り豚饅の外観写真
写真は老祥紀・老祥記・椎茸入りの順ですが、ほぼ同じです。 シャッフルすると全く見分けが付かない程同じです。 大きさには有意な差が無い様です。

重さ

老祥紀 3個の重さ 110g 老祥記 3個の重さ 120g 椎茸入り 3個の重さ 140g
先程と同じ並び順です。バラツキを考慮して 3個の重量で計測しました。 これは完全に違います。計測する豚饅を組替えたりしてみましたが、必ず "老祥紀 < 老祥記 < 椎茸入り" の順番になります。 老祥紀と老祥記の差は平均すると 3個当たり 7g 程度の差、椎茸入りがやや突出して 20g 程度重い様です。

中身

蒸かし直す前の豚饅の中身の写真 蒸かし直した後の豚饅の中身の写真
先の写真が冷えた状態で、上が老祥紀、下が老祥記。 後の写真が蒸かし直した状態で、上下逆です。 「あっ!」と驚く結果が出ました。 明らかに具の詰まり方に差があります。いくつか見ても同じ傾向です。 老祥紀側は、スカスカではなく皮が分厚くなる様に作られている様です。

椎茸入りの中身の写真
椎茸入りは別に撮りました。 具の詰まり具合は老祥記よりさらに詰まっている印象。 ちゃんとサイコロ状にカットされた椎茸が入っています。

老祥記と老祥紀の物をより正確に判断出来る様に 皮と具を別々に食べ比べてみたのですが、確かに厳密に違うと言えば違うものの、

  • 皮は、醗酵の香りが高くタレいらずの味付き。
  • 具は、豚肉の旨味が強烈で濃い目の醤油味。

と云う点に変わりが無く、正直言って具の量以外では簡単には区別が付けられません。 味はほぼ同じ物だと言って構わないでしょう。 もちろん、いくら皮までおいしい豚饅だと言っても 具の量からくるプレミア感は老祥記側が圧倒します。

一方、椎茸入りは別物で、思っていた以上に椎茸の香りが強くします。 「味を少し薄めにしてあるのではないか?」と言う印象も。 非常に好いアクセントが付いていて、是非ともいつもの豚饅と組み合わせて買いたくなる仕上がりです。

まとめ

今回の検証で、両店は実は結構違っていたと云う事が判明しました。 (もちろん「いつもこうなのか?」と言う追加検証は必要ですが…) 価格差・内容・店の混みや雰囲気等を鑑みて、どこに行くかの判断はお任せします。

2007年3月2日
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