beatmania ⅡDX に搭載されているエフェクターは、
通常の 5鍵筐体に比べて幾分本格的な物となりました。
従来では響く音にするかしないか程度の物でしたが、
こちらではもっと自由に大きな変化を与える事ができます。
しかし、それだけ扱いが難しくなったとも言えますし、
現にどうして良いやら困ってる方もいらっしゃると思います。
ここはそんな方々のためのページです。
なお、続篇により本格的になったⅢ版もありますので併せてどうぞ。
そもそもエフェクターとは音に何らかの変化を与える機械のことを指します。
一般にも馴染みのある所ではカラオケのエコーでしょう。
エコーを掛ければ、広い空間で鳴らした様な余韻のある音になります。
これ以外にも、ある高さの音だけを増やしたり減らしたり、
たくさんの人数で一斉に鳴らしたり歌った様な音にしたり、
音の高さを変えたり、わざと濁った音にしたり、
その他文章では伝わり難い様な効果を持つ物まで、
非常にたくさんの種類があります。
現代の音楽は、エフェクター無しには成り立ちません。
この様なエフェクターによって音を変化させることには、
の 2通りの役割があります。
前述のエコー等はほぼ前者の役割になりますが、
楽器同士のバランスが悪くて中心となるメロディがよく聞こえない時に、
余分な高さの音を減らして調整すると言った例は後者の役割になります。
beatmania ⅡDX に搭載されている物は、
どちらかと言うと後者の役割が重要となる仕様になっています。
beatmania ⅡDX に搭載されているエフェクターは 1度仕様が変更されており、
古い物と新しい物の 2種類が存在します。
どちらも EFFECT ボタンはエフェクター全体の ON/OFF 切り替え用で共通しています。
8thStyle までのプレイステーションベース基板を使っていたシリーズでのタイプ。
VEFX ボタンでエフェクト種類の切り替えを行い、
の、合計 5種類から選択します。
スライダーは左から順番に、
となっています。
10thStyle から現在、
9thStyle を除く Windows XP 搭載 PC ベース基板を使っているシリーズでのタイプ。
(9thStyle は、エフェクター機能がありません)
OFF の場合 VEFX とイコライザーが有効、
ON の場合イコライザーとローカットフィルターが有効になります。
スライダーは左から順番に、
となっています。
カラオケで付いているキー(音の高さ)を変えるアレと同じ物です。
別名ピッチシフター。
ドラム関係は変わらないのでキーコントロールと名付けていると思われます。
演奏しながら歌う訳ではないのにあえて付いているのは不思議ですが、
曲の雰囲気を変えたり、
まるで歌手の性別が入れ替わった様な効果を作り出せます。
使い所は非常に難しいのですが、遊んでみるとおもしろい代物です。
音に余韻が残る広い空間を再現するエフェクターの一般総称、
特にディレイ(山彦・反響)とリバーブの合成エフェクターの事。
旧型の場合、使用しても拡張スピーカーが鳴らなずに音量が不足しがちなため、
あまり使い所のないエフェクターになってしまっています。
新型では有効な選択肢になっていますが、
反響の余韻が派手な所があるので、
掛けっぱなしにするとやり過ぎの状態になりがちです。
サラウンドとは音響の仕掛けの一つなので、
エフェクターの仲間とは言い難い所があります。
スピーカーは通常、ステレオ音声では左右 1第づつ、
あってももう 1台低音増強用のウーハーが使われるだけですが、
前後の動き等を表現して広がりや臨場感を出すために
もっとたくさんのスピーカーを使う方法があります。
これがサラウンドシステムです。
beatmania ⅡDX の筐体には、メインのスピーカー以外に
左右から吊り下げられたサブスピーカーがあります。
ここから音を出して広がりを与えるためにこの設定を使います。
単純に音量が上がって聴き取り易くなり、
また、サラウンドを掛けた状態前提で音量調整をされている筐体が多かったため、
旧型の場合ほぼ必須の設定でした。
あまりその能力の真価が発揮されていなかったファクターだと言えます。
音を細かく分析すると、
高い音や低い音が複雑に混じり合って一つの音を作っています。
この中の特定の高さの音の音量だけを増やしたり減らしたりするのがこれです。
音の調整をして聴き易くする役割が主体のエフェクターです。
音楽制作で使われる物には、
音量を変えられる音の高さが 31段階に区切られている物や、
高さ自体を変更できる物もありますが、
beatmania ⅡDX に搭載されている物は、
高い音と低い音の 2種類を変更するだけのシンプルな物です。
音量の調整範囲もあまり大きくないので、
耳が痛い程高い音が出ていたり、
音が割れてしまう程低い音が出ていたりするのを抑えるのに使います。
beatmania Ⅲのエフェクター解説を参照して下さい。
残念ながら beatmania ⅡDX のエフェクターは、
あまり能力を生かせる様な状態にはありません。
各エフェクターの解説で紹介した通り、
ゲームセンター内で爆音を発してしまうのを避けるために、
筐体の音量が特定のエフェクター設定の場合を前提とした物である事があり、
設定を変更する意味が薄いからです。
新型に搭載されたフィルターも、
ダンスミュージックで活躍する場の多いローパスフィルターではなく
ローカット(ハイパス)フィルターというやや疑問符の付く仕様になっており、
基本的には全て最大値で利用して、
出すぎた音がある時だけイコライザーやボリュームを調整
と言う消極的な利用法を余儀無くされています。
そんな中でも、
恰好良くするための積極的な音作りとして利用した場合に考えられる方法です。
旧型でキーコントロールを使う方法。
等、後半のサビに相当する部分で半音か全音分上に転調させて、
曲のクライマックスを演出できます。
途中で VEFX スライダーを動かさないといけないため、難易度は高め。
旧型でキーコントロールを使う方法。
substream 等に収録されている「ちょっときいてな」で
キーコントロールでグッと下げるとおかしな事に。
旧型でキーコントロールを使う方法。
キーコントコロールとボリュームを同時に下げるとドップラー効果(風)エフェクトに。
最後にやると「これはこれでアリだな」と言う曲もあります。
新型の EQ MODE でフィルターを使う方法。
ダンスミュージックの定番として、
曲の場面転換直前で低域を消してしまうエフェクター利用法があります。
フィルターを途中で一番下まで下げれば、似た様な効果を出せます。
但し、元々筐体からあまり低音が出ない調整になっている場合は、
意味がありません。
イコライザーで代用しようとしても、変化量が少なくて今一つ。
高音を下げる方法もあまり効果的とは言えません。