月見酒(MINT's World)

満充電撮影枚数 1,000枚に惹かれて…

web サイトを巡っていてふと目に付いたレビュー記事に満充電撮影枚数 1,000枚の文字が踊っていた。 カシオの EXILIM シリーズ「EX-H15」である。 コンパクトデジタルカメラは 300枚前後が当たり前で、手持ちの富士フイルム「FinePix F10」の様にあえてその様な特別な配慮が無ければ電池の持ちが売りになる機種は無い中で、1,000枚と謂う数字はかなりのインパクトを持っている。 気に入って使ってはいるものの、もっといい機種が在れば乗り換える意思も持っている中で、これは見に行かずはいられないと、かなりその気になってホットモックを触りに行った。

ここまで真面目に触ってみたのは久しぶりで、おそらく最近の同じクラスなら被っている機能も有るはずだが、基本的に全て「FinePix F10」比でどうかを探ってみる。

「EXILIM EX-H15」の良い所

  • 満充電撮影可能枚数 1,000枚は「FinePix F10」比で倍。今の自分の撮影ペースなら、最も早回ししても一週間無充電でも問題無い計算になる。
  • 基本的に動作が速い。
  • 記録メディアが SD カードだから、満杯にはそうそうならない。最近 xD ピクチャカードを合計 3GB 持って出かけているが、ロングツーリングで余分な写真の削除が必要な事が有るので、少し困っているのだ。
  • 焦点距離が 24mm 〜 240mm と、広角レベルから 10倍までズームする。
  • 驚くほど豊富なシーンモード数。プレミアムオートも機能としておもしろい。
  • HD 動画撮影機能。
  • 秒間 10枚連写機能。
  • MF と無限遠が有る。ピントを合わせる時には、自動的に表示のズームアップもしてくれる。
  • 被写体が近いと自動的にマクロモードになる。
  • すごい、何でもできる。使いこなせば「FinePix F10」より遥かに多彩な物が撮れる。キヤノンの昔の PowerShot A 系を超パワーアップさせたみたいな感じ。
  • スペック上の最短焦点距離は 7cm になってるが、もう少し近くても許容している。「FinePix F10」と変わらない様に見えたので、5cm でも何とかなってるかな?
  • 設定メニュー配置に合理性がある。まあ、これが当たり前だとは思うんだけど…。
  • フラッシュ発光モード選択が一階層深い場所に置かれている所は、個人的には○。ワンプッシュで切り替えられる方がユーザーフレンドリーかもしれないが、自分は滅多にフラッシュを炊かないので、誤爆でチャージが始まると待たされるし電池も食うというのが嫌なため。
  • パープルフリンジがほとんど出ない。
  • レンズ歪みは普通。
  • これで実売価格が 25,000 円を切るんだ…。

「EXILIM EX-H15」の目に付いた所

  • 他メーカーに比べると、液晶ディスプレイの発色が微妙な差ではあるが若干悪い。パネルの問題なのか制馭の問題なのかは分からなかった。
  • バッテリ容積を稼ぐためか変な凹凸が筐体全体に有るが、液晶ディスプレイ部と操作子部に変な段差がある上にボタン配置がせせこましいので、指の腹ではかなり操作し辛い。フラットにしなかったのは何故?
  • 基本的に動作が速いとは言ったが、撮影後のプレビュー表示がワンテンポ遅い。記録待ちとプレビュー表示の優先順位がおかしいのか、連射対応でこうなってしまっているのか。撮影解像度をいじるとプレビューまでの時間も微妙に変わり、それが比例関係ではなかったので法則性は不明。但し、これ以外の要素ほ他に比べて早い。
  • 10倍ズームすると、すっごく伸びるよ!って、「何もしなくてもすっごく伸びる「FinePixF10」を持ちながら何言うか」という話だが。
  • レンズ窓大きいカメラはどうもスマートさに欠ける…ような気がする。特に現物を見たときに。
  • スマートでも無骨でもなく、ちょっと畸形なデザイン。

「EXILIM EX-H15」の悪い所

  • カメラとしての基本的性能が低い。端的に言うと、ディテールが相当酷い。手ブレ補正を切って 感度 ISO100 の 100分の 1秒で撮っても、ノイズ量を除けば ISO1600 の「FineFix F10」並かそれ以下。
  • JPEG 圧縮能力が怪しい。画質 FINE 設定でも、プレビューするとかなり潰れている。
  • 再生モードと撮影モードの切り替えが独立したハードウェアボタンで、元から陜い操作子領域の上側隣接して二箇所も占拠している。 しかも、再生モード時に再生ボタン、撮影モード時に撮影ボタンを押すと、「カメラの電源 OFF」という不可解な動作を行う。 非常に誤爆し易い。

ディテールに関しては、最大画素数で撮って必ず自力で半分に縮小してまともなディテールにするという、手前ハニカム CCD(笑)の一手間を掛ければ和らぐかもしれないが、完全にバッドノウハウである。

結局…

ここまで画質を落とす訳には行かないので、結果として見送る事にした。 しかし、レビューしていてデジカメの進化っぷりにちょっと浦島太郎になってしまった。 画素数競争が行き着く所まで行き着いた結果がまだ尾を引いているが、機能の盛り込みという点ではソフトウェアの進化はかなり進んでいるらしい。

Panasonic が良い感じな「DMC-LX3」の後継を出してくれると、自分の巧い着地点になるのではないかと思うが…。

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2010年6月8日
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