自宅で写真を撮るとどうも気になるのが、蛍光灯が生み出す妙なホワイトバランス。 だからと言って標準光源の類を使える訳がないので、「演色性の高い蛍光灯はどんなものなのだろう?」という興味から調べてみた。 平均演色評価数が Ra90(特殊演色評価数はデータが少ないので評価困難)を超える物を対象とする。
部屋の照明として使っているが形状だが、これの高演色モデルが存在しない。 うちにはスリム型を使う照明が無く従来型ばかりだが、どちらでも状況は変わらない。 どうしようもない。 ちなみに、常用品は主に NEC の「ライフルック N(昼白色)」で自分は元々 NEC 派である。 都合の好い事に玉切れし掛けているので、演色云々は別にして交換するのはやぶさかではない。
せめて色目が比較的良い物をと思うが、この場合は演色評価数がアテにならず、スペクトルが簡単に調べの付く所に公開されている物も一部のみ。 その制限された中で選択すると、以下が残る。
但し、この様な上位モデルは、シーリング照明を前提としているのか高効率で明る過ぎるのが悩みの種である。 普段は 2本のうちの片方しか点けない程に明る過ぎるのが嫌いな癖に直接照明しか持ち合わせていないので、いっそ取替え…って、そこまで予算を積むのもどうか。 なお、「ライフルックHGX」には昼光色しかセット品が用意されていないが、昼白色をバラ(FCL32EXN30X + FCL30EXN28X)で買っても「メロウZ PRIDE(FCL30-32ENC-PDL2P)」のセット品との価格差はほとんど無い。 交換時期の照明が 2台有るので、両方 1セットずつ買って比較するのも好いかもしれない。
高演色蛍光灯と云えば、この旧来の直管型。 FL40W 形と共に、目的別の様々な蛍光灯が在る。
部屋照明が今一つでも、補助照明としてこのタイプを採用すれば写真撮影でのプラス効果は望める。 Panasonic のリアルクスが有名で鉄板な様だが、他のメーカーの同等品も品番が同じなので OEM なのだろうか? D65 基準の物は違う様な感じだが。
挙げた中で最も異彩を放っているのは、輸入品の「VITALITE(TRUE LITE)」。 オフィシャルサイトを辿れなかったので輸入会社と販売会社の情報しかないのだが、7色の蛍光体を使って演色性を高めているらしい。 しかし、価格があまりにも高過ぎて手が出せない。
ところで、この FL20形の問題は、この管ではなく本体の入手性が落ちてきている事だ。 天井照明や屋外向けはまだまだ存在するが(丸善電機製など)、卓上スタンドはスリム型蛍光管に移行しており、現行で FL20形を使っている物はクランプ式ばかりになっている。 クランプ式では、事実上据え置きになるので使い勝手が悪いので避けたいのだが、卓上タイプの現物は日本橋でも見付からなかった。
従って、どこからか中古なりリサイクル品なり置き去り品なりででも見付けてこない事には、せっかくの多彩な高演色蛍光灯を使えそうもない。 しかし、自宅の周りを巡った範囲では、クランプが欠品したクランプ式 1台以外に在庫が無かった。
実は今、このタイプを使う卓上スタンドを 1台持っている。 20年落ち物と、あまりにも古いので接触が悪くなってボロボロだったりするが、そもそもこれを今まさに補助光源として使っているのだ。 これで演色性の高いモデルが在れば好いのだが、そこが微妙なのである。
「FL15NSDL」は 1本 300円程度で済むが、演色性能はリアルクスなどには若干劣る。
「FL15N-EDL」は撮影用のライトボックス・フロントライト用で、同じ用途では直管 10W 型の物も在る。 形状は合っているが、シーリングを通した場合に狙った色が出る様に調整されている様子。 そうでなければ変な色になるという訳ではないと思うが。
「VITALITE(TRUE LITE)」の問題は先程と同じ。 但し、他の選択肢では別に照明器具本体の入手も別途必要であったりするので、トータルの出費はあまり変わらないかもしれない。 しかし情報不足で「信頼できる品物なのか?」と云う懸念も有って、やはり少々手を出し難い。
現行の卓上スタンドが多数在るこのタイプに、最高級ではないものの演色性に優れた製品が在る。
これよりも若干演色性が劣る「FPL27AX」や、よりコンパクトな 4列タイプの FML27型で同レベル演色性を持った「FML27AX」も在る。 スリム型でも一本で長い FHF24W 形が在るが、高演色タイプは無い様だ。
1本 1,500円弱とあまり安価ではない事と、この形状は照射範囲が比較的陜いので 2台並べたくなってしまう所がネック。 色温度が高めでいわゆる昼白色より若干青いが大きな差ではないので、スペクトル分布の良さの方が大切である。
点光源の需要は今の所無いのが(陰影を濃く付けられて、写真の雰囲気は出るけど)、一往調べてみた。
白熱電球の置き換え用として普及が進んでいるが、白熱電球の様なスペクトル分布を目指した製品は見当たらない。 標準光源の類はハロゲン電球を使うから、あまり関係が無いのだろうか。 但し、バイタライトの E26口金タイプが在る。
もちろん 1個 4,000円以上なので視界に入らない。
ダイニングの吊り照明用にしたい場合は、良い比較が在る。
NEC 製の白熱電球型蛍光灯なんて珍品だが、今回の比較品全てがその様な物なので、欲しくなったらいづれも通販頼りには変わりない。 調光機能不対応なので、寝室や読書灯での利用にはまだちょっと向かないんだよな。 「だったら白熱灯で構わない」って事になってしまう。
青色 LED から派生した当初の白色 LED は演色性は二の次であったが、補助照明やインジケーターではなく本格的な照明用として使える様にだんだん改善されてきている。 そして今年になって、遂に平均演色評価数が Ra90 を超える物が現れたらしい。
いづれも出たばかりの製品で、まだまだこれから応用を考える段階であり、価格は高く形状もバラバラである。 業務・研究用のゴツい LED 照明付ルーペスタンドの高演色タイプも見た事が有るが、そんな物を置いても仕方が無い。
そもそも LED 自体の光の指向性が強く、複数を並べても点の集まりになっているので、広く均一な明かりは得辛い。 依って、現状では選択肢とはならない。
FL20W の照明が安く手に入れば好いけど、しばらく見付かりそうもなければ、FL15W でそこそこの物を導入するだけでもそれなりの満足が得られそうに思える。
結局 FL20W の照明が簡単に見当たらなかったので、「FL15NSDL」「FPL27ANX」の合わせ技に。 FPL27W 管でも小物の撮影なら照射範囲は間に合うので、こちらがメインになりそう。 円形は「ライフルックHGX」「メロウZ PRIDE」の両使いにした。どっちもそれぞれに良い感じ。