月見酒(MINT's World)

外出先でインターネットに接続する方法を考えよう

以前からモバイルギアの検討を行っているが、出先でのインターネット環境も同時に考えねばならない。 しかしこれに関して自分は全く明るくなく、例えば「ホテルなどで来てる回線と公衆無線 LAN で何が違うの?」と云う疑問を持っている位にド素人なのである。 これではどうしようもないので、こんな恥ずかしい質問でも訪ねられる知人の意見などを参考にいろいろと考案してみた。

今のニーズをまとめると…

  • 遠い僻地でも気象レーダー情報や現地の情報を得たい
  • Twitter や IRC もあるかもしれない
  • ごく稀にしか使わないので、月額で大量の課金が掛かり続けると困るが、たまにがまとまったのデータ量になりかねないので一発でパケ死するのも困る
  • 回線速度は有れば有った方が好いけど、そんなにプライオリティは高くない

となる。 そこで出てきた候補は、

  • DoCoMo パケ・ホーダイ ダブル 128kbps プラン
  • b-mobile 3G / b-mobile Doccica
  • ワイヤレスゲート
  • Freespot

の四つ。これを、一つ一つ検討して行く。

各接続方法の検討

DoCoMo パケ・ホーダイ ダブル 128kbps プラン

FOMA 携帯電話をモデムにしてダイヤルアップで繋ぐ方法。 3.5G 回線に乗せる HSPA ではなく、専用の番号(アクセスポイント)に掛けて 128kbps に回線速度を制限する代わりに、13,650円にはならず 5,985円になる。 スマートフォン限定の Biz・ホーダイ ダブルPC でも使える様なった状態である。

かなりの山奥でない限り電波は入りっぱなしなので、エリアは文句無し(と言うより国内でこれより広い物は衛星電波以外無い)。 普段の携帯電話とサービスをくっつけておけるし、ローミングまでできれば海外旅行に飛んで行っても電話可能。 71,250 パケットはたった 9.12MB でそんなもの一瞬で達するため、使う月は必ず上限価格になるだろう。

この場合料金は、タイプSS バリュー + MAX50割 = 980円 + パケ・ホーダイ ダブル 390円・5,985円 = 月額 1,370円・6,965円となる。 しかしまあ、携帯電話のメールを付けないのもアレと云うのも分からないでもないので、これに iモード付加機能使用料 300円を上乗せする事になるだろう。 ヘビーユーザーでもないのに、通話と通信の契約を分けるのは得策ではないし。

b-mobile 3G / b-mobile Doccica

プリペイド支払いで FOMA 携帯電話通信を行う方法で、前者が使い切り式、後者がチャージ式になっており、それぞれサービス内容も違う。

b-mobile 3Gb-mobile Doccica
1分間当たり4.43円10円
1箇月当たり2,394円1,666円
初期費用39,900円14,800円
初期有効日数480日90日
初期有効時間150時間8.3時間
無線 LAN×
更新
  • 450日 130時間 31,800円
    (1月 = 2,120円 1分 = 4.08円)
  • 200日 50時間 12,800円
    (1月 = 1,920円 1分 = 4.27円)
参照
1箇月最低 500円 常に 1分10円
有効期間のみ延長 300円/30日
備考無線 LAN は、300円消費して
1日使う権利を得る。

意外に差が大きい。 「パケ・ホーダイ ダブル 128kbps プラン」と比較した場合、 HSPA を使える事もメリット。 ドコモの携帯電話を別に持ちながらですら、こちらの方が安くなる事も多い。

現状の需要を考えると「b-mobile Doccica」で節約運用するのがよいだろう。 突発的な大きい需要に備えて持ちっぱなしで溜め込んでいても、「b-mobile 3G」の方が 1箇月当たりのコストが高いので、 コツコツと 1,000円更新しながら(全く需要が無さそうなら、4箇月ごとの更新ですら構わない)時には公衆無線 LAN を使いつつ消費するスタイルを維持する方法が合っている。

ただ、携帯電話通信ではなく無線 LAN の利用が現在の想定以上多くなると、「ワイヤレスゲート」にぶら下がる方が安い。

ワイヤレスゲート

プロバイダー別公衆無線 LAN

  • BBモバイルポイント(事実上マクドと N700系新幹線と東京駅のどっか)
  • エキLANスポット(山陽新幹線駅と富山とか米子とか。コンセント無い)
  • 他も少しあるけど、行動範囲的に誤差

に回線提供するプロバイダ。 54Mbps 接続で、ベストエフォートとしても快適な環境が望める。

料金プランに特徴が有り、1日 380円の単発契約が組める他、月額基本料金 210円 + 利用した日当たり 299円のプランも有るが、 ヨドバシカメラオリジナルプランだと、月額 380円ポッキリと云う気持ち悪い程さらに安い価格になる。 通常の月額契約はほぼ意味無し、1日契約の意味もかなり薄れているが、需要があまりにも疎(2箇月に 1回未満)な場合は非常にケチ臭いが一日契約も使えなくはない。 うちの需要と電波環境に合っていないだけで、魅力は有ると思う。

エリアが超陜いが(と言うよりもマクド)、月額 380円だと携帯電話通信にプラスしてお守りとして付けていても損はないレベル。 しかし、その場所(と言うよりもマクド)にわざわざ行かないと電波をキャッチできないので、本当にお守りにしかならないと思われる。 どこかを旅していて、昼間に貴重な時間を電波キャッチ(と言うよりもマクド)に費やすのはもったいないので(そういう事は主に夜やりたい)、選択肢としては弱い。 新幹線で移動する時に単発契約する意味は有るかもしれない、と云った所か。

エリアに関しては、これに NTT フレッツスポットを追加する事もできる。 通常契約の場合 1日契約が 315円、1箇月契約が 1,215円の上乗せ。

これで多少エリア(施設数)が広がるが、別に山手線圏内を除く全国の街角を歩いていて電波が入る訳でもないので、これを携帯電話通信にプラスするのはちょっと無い。 ここまで来ると、無線 LAN に対しての接続頻度がそこそこ高くないと b-mobile Doccica に対する優位性が無い。 そもそも、b-mobile Doccica は最初からフレッツスポットに対応している。

Freespot

メルコが先導している完全開放の公衆無線 LAN。 料金は基本的に無料、一部の施設のみ有料で、感覚としては野良電波にやや近い。 エリアは、ホテルや飲食店、アミューズメント施設、高速道路のサービスエリアだけでなく、かなり辺鄙な地方の公共施設や観光案内所、道の駅にもポツポツと置いてある様で、駆け込み寺としてはかなり使えそうな感じがする。 地図上にまとめて表示する一覧がオフィシャルサイト上に無いので見通しが悪い所は要改善。

…そうなると、ワイヤレスゲートは要らないよね。 新幹線や駅(りんかい線と近鉄難波駅位しか無い)では使えないけど、先に目ぼしいエリアの情報を下調べしておけば、無闇に携帯電話通信を利用しなくても済む様になりそうである。 通信料が掛からないとなると、その意識も出てくる。

この先現れるであろう技術

IEEE 802.16m

これはサービス名ではなく規格だが、要するに 3.9G モバイル通信のモバイル WiMAX である。 同世代の携帯電話規格である LTE でも現在と同じ様なパケット定額制が導入されて、PC の通信が可能になるかもしれないが、このクラスの速度になるとスマートフォンが PC と区別が付かなくなる様になるかもしれず、また機器の買い替えを伴いそうなので、今考えなくても構わない様な気がする。 登場も再来年以降だし、候つ様な物でも無い。

ワイヤレスゲートと現行規格 IEEE 802.16e が組み合わさった

こんなキャンペーンも張られているが、飛び付かないといけない物ではないと思う。

携帯電話通信なら携帯電話ではどうなの?(追記:2009年12月19日)

「iモード」か何かで済むんじゃないの?

一歩引いて考えれば、そんな案も有る。 当たり前だが、それなら携帯電話以上のサイズの端末を別に持たなくても済む。

この採算分岐点が今一つよく分からない。 単なる天気予報程度ならパケット通信料だけで手に入る様だが、詳細な情報は有料な感じだし、実はここが完全に無知な状態でまだほったらかしになっている。

どこまで無知かと言えば「うちのサイトを携帯電話で見るって、つまりフルブラウザ使ってるって事なの?」と思っている位に無知(どうもそうっぽいが)。 サイトの携帯電話対応を Opera で確認する程度しかやっていないのは、そのせいである。 有料サービスとの線引きラインも知らなくて、「罠が多そうで怖いよー」とか云う状態なのだ。 当然「もうおうちの光回線でいいです」となる(光回線の方が単純に安いという訳ではないけど)。

心を打つスマートフォンが出れば話は変わるのだろうけどね…。

SH-03B

QWERTY キーボード付き非スマートフォン「SH-04A」の後継機種で、印象は良い。 ドコモにぶら下がって iモードで生きていくなら十分な物だし、そもそも携帯電話型日本語入力を避けたいだけの理由で、通話とメール専用としても使える機種である。

iPhone 3GS

十分有り得る選択肢。 得られる物と捨てねばならない物が複雑に絡み合う。

メリットデメリット
  • マルチタッチパネルの操作性
  • BBモバイルポイント使い放題
  • GPS・時計・地図を内蔵
  • 不足の無いアプリケーション数
  • いろいろ PC と連携できる
  • 3GS になってモッサリしなくなった
  • どこへ持って行っても白い目には晒されない
  • 現在大々的に割引キャンペーン展開中
  • 月額維持費は携帯電話同様(980 〜 3,785円)
  • 26箇月周期縛り
  • ソフトバンクの通話可能エリアが陜い
  • Bluetooth キーボードが使えない
  • 外部フラッシュメモリが使えない
  • UMPC 的な充電サイクル
  • 携帯電話としてはサイズが大きい(幅)
  • iTunes が付いてくる

仮に Bluetooth キーボードが使える様になっても PC として使う事は難しいが(具体的には、特に "サイトの更新ができない" など)、単に通常契約の携帯電話を一つ持つ場合の選択肢としても見られる。 初期投資が UMPC + 携帯電話通信と変わらないが、ランニングコストは携帯電話的になり、通話と携帯電話メールが可能だが完璧な PC ではない、という存在が iPhone。 これを便利な携帯電話として見れば、費用対効果は良くないが、ほとんどモバイル通信を行わず作業専用とした UMPC との並列運用も有り得る。

現在フル有線接続なうちの LAN と無線との橋渡しは、PLANEX「MZK-MF150」が最適。 よく考えれば、USBLAN 変換するよりこちらの方が楽ではないか。

追記(2009年12月28日)

iPhone 3GS のデモ機を見掛けたので触ってみたが、確かにすばらしい。 反応速度は、「早い」とは言わないが自分がモバイル機に求めている基準は満たしている(むしろ、今まではこれより遅かったのか…)。 ダンマリにならないし、タスクの切り替えも巧く行っている様な感じ。

また、jailbreak 環境下で Bluetooth キーボードを認識させる方法が現れたらしい。

こりゃ時間の問題だな。 日本の一般的な iPhone ユーザーは携帯電話式入力で満足しているから、物凄いブレイクスルーという訳でもないみたいだが、 アルファベットは本当に打ち辛いので(メリケン人の太い指で本当にこれで打てるのか心配になる)、URL の直入力などは劇的に良くなるはず。

2009年12月28日
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